WordPressのセキュリティ対策|中小企業が最低限やるべき7つの基本
WordPressは世界中で使われている便利なツールですが、利用者が多いぶん、攻撃の対象にもなりやすいという側面があります。「うちのような中小企業のサイトが狙われるはずがない」と思われがちですが、実際の攻撃の多くは、狙い撃ちではなく機械的に脆弱なサイトを探して行われます。つまり、対策を怠っているサイトは規模に関係なく被害に遭う可能性があるのです。この記事では、専門知識がなくても実践できる、中小企業が最低限やるべきWordPressのセキュリティ対策を7つに整理します。
なぜセキュリティ対策が必要なのか
WordPressサイトが乗っ取られたり改ざんされたりすると、被害は自社だけにとどまりません。サイトが勝手に書き換えられて怪しいページに誘導される、顧客の情報が漏れる、サイトが停止して問い合わせや売上の機会を失う、さらには自社サイトが踏み台にされて他者への攻撃に悪用される——といった深刻な事態につながります。一度信頼を失うと回復は難しく、対策のコストよりはるかに大きな損失になりかねません。だからこそ、最初に基本を押さえておくことが重要です。
最低限やるべき7つの基本対策
1. WordPress本体・テーマ・プラグインを最新に保つ
もっとも基本かつ重要な対策です。古いバージョンには既知の弱点があり、そこを突かれます。本体・テーマ・プラグインのアップデート通知が来たら、放置せず速やかに更新しましょう。更新前にバックアップを取っておくとより安全です。
2. 強固なパスワードを設定する
「password」や「123456」、社名そのままといった単純なパスワードは論外です。英大文字・小文字・数字・記号を組み合わせた長いパスワードを設定し、他のサービスと使い回さないこと。管理者アカウントのパスワードは特に厳重に管理します。
3. ログインIDを推測されにくくする
初期設定のまま「admin」を管理者IDにしていると、攻撃者に半分見破られているようなものです。推測されにくいIDに変更し、ログイン画面での総当たり攻撃を防ぎましょう。
4. ログイン試行の制限をかける
パスワードを何度も試して突破する「総当たり攻撃」に備え、一定回数ログインに失敗したら一時的にロックする仕組みを導入します。専用のプラグインで簡単に設定できます。
5. 二段階認証を導入する
ログイン時に、パスワードに加えてスマホアプリのコードなど「もう一つの認証」を求める仕組みです。万一パスワードが漏れても、これがあれば不正ログインを大きく防げます。管理者アカウントには特に有効です。
6. 定期的にバックアップを取る
どれだけ対策しても、被害をゼロにはできません。だからこそ、万一のときに元に戻せるよう、サイトのデータを定期的にバックアップしておくことが不可欠です。自動バックアップのプラグインや、サーバー付属のバックアップ機能を活用しましょう。バックアップは、サーバーとは別の場所にも保管しておくとより安心です。
7. 通信を暗号化する(SSL化)
サイトのURLを「https://」で始まる暗号化された通信にすること(SSL化)は、今や必須です。フォームに入力された情報などを盗み見から守り、訪問者にも安心感を与えます。多くのサーバーが無料SSLに対応しているので、必ず設定しておきましょう。
プラグインで対策する場合の注意点
上記の対策の多くは、セキュリティ用のプラグインを使えば効率的に実現できます。ただし注意点があります。プラグインを入れすぎないこと、そして信頼できるプラグインを選ぶことです。セキュリティ対策のつもりで素性の不明なプラグインを大量に入れると、かえってそれが弱点になったり、サイトが重くなったりします。評価が高く、継続的に更新されている定番のプラグインを、必要な範囲で選びましょう。
「作って終わり」にしないことが最大の対策
セキュリティで最も危険なのは、サイトを作ったあと放置してしまうことです。更新通知を無視し、パスワードも初期設定のまま、バックアップも取っていない——この状態が一番危険です。逆に言えば、本記事の基本を押さえ、定期的にメンテナンスする習慣さえあれば、リスクは大きく下げられます。難しい専門知識より、「放置しない」という運用姿勢こそが最大の防御です。
まとめ ― 基本の積み重ねが被害を防ぐ
WordPressのセキュリティは、特別高度なことをする必要はありません。最新に保つ、強いパスワード、ログインの保護、二段階認証、バックアップ、SSL化——この基本を着実に積み重ねることが、被害を防ぐ最も確実な方法です。サイトは事業の大切な資産です。作ったあとも守り続ける意識を持ちましょう。
とはいえ、「自社サイトのセキュリティが今どうなっているか」「何から手をつければいいか」は、実際の状況を見なければ分からないことも多いはずです。サイトの安全性や運用体制で気になることがあれば、無料相談でご相談ください。現状を確認し、優先すべき対策を一緒に整理します。